この記事はネタバレを含みます。ご注意下さい。
『鬼滅の刃』那田蜘蛛山とは?
『鬼滅の刃』の「那田蜘蛛山編」は藤の花の家紋の家で休養をとっていた竈門炭治郎(かまどたんじろう)、我妻善逸(あがつまぜんいつ)、嘴平伊之助(はしびらいのすけ)の元に指令が下る事から始まります。多くの鬼殺隊が派遣され、苦戦している「那田蜘蛛山」へ炭治郎達”かまぼこ隊”も応援に行くように言われました。現場である「那田蜘蛛山」に着くや否や、炭治郎達を待っていたのは味方同士が斬り合っている鬼殺隊の姿でした。
那田蜘蛛山には十二鬼月が潜んでいた?
味方同士が斬り合っていた真相は、鬼殺隊の隊士が蜘蛛の糸に操られていたというものでした。この蜘蛛の糸を操っていたのが母親の鬼でした。この母親というのが、十二鬼月下弦の伍・累(るい)が作った偽造家族の「母親役」の鬼でした。累は自分の両親を自分自身の手で殺してしまった為、家族が恋しくなり、自分の力を分け与える事で「家族」を作り上げました。
しかし所詮は作られた家族の為、糸を操り人間を傀儡として動かしていた母親役の鬼は、父親役の鬼の暴力に耐えきれず、自ら炭治郎に首を差し出しました。そんな鬼の姿を見て、炭治郎はせめて苦痛の少ないようにと「水の呼吸・伍ノ型 千天の慈雨」によってとどめを刺しました。そして死の間際、母親役の鬼は十二鬼月・累の存在を炭治郎に伝えました。
兄役の鬼は人面蜘蛛?善逸との戦い
炭治郎と伊之助、善逸は同時に那田蜘蛛山へ到着したものの、善逸は那田蜘蛛山の雰囲気に圧倒され入山を拒否しました。これによって炭治郎と伊之助のみ先へ進み、善逸は単独行動となってしまいました。そんな善逸のところへ人面蜘蛛が現れます。この蜘蛛は累の兄役の鬼でした。この鬼は毒を流し込む事で人間を人面蜘蛛に変えてしまう能力を持っていました。善逸も不意を突かれ、この毒を注入されてしまいます。
やがて毒が周り、髪の毛が抜け落ちる様を見た善逸は失神してしまいました。普段はヘタレな善逸ですが、失神するとまるで別人のように強くなり、「雷の呼吸・壱ノ型 霹靂一閃」という居合技によって人面蜘蛛の鬼を退治しました。その後善逸は自身に撃ち込まれた毒の巡りを遅らす為、呼吸を制御し、救援の到着を待つ事となりました。やがて到着した救護隊によって善逸は一命を取り留めています。
炭治郎と伊之助が出会ったのは父親役の鬼?
一方で炭治郎と伊之助は父親役の鬼と対峙します。体が大きく強靭な父親役の鬼によって炭治郎は吹き飛ばされ、伊之助1人で父親役の鬼と戦う事となりました。しかし伊之助は父親役の硬い皮膚に苦戦し、思うように戦う事ができませんでした。それでも何とか2本刀を使用する事で父親役の鬼へ致命傷を与えることに成功しました。しかし父親役の鬼は脱皮する事で傷を癒し、パワーアップして再び伊之助に襲いかかってきました。
絶体絶命のピンチに駆け付けたのは、水柱の冨岡義勇(とみおかぎゆう)でした。赤子の手を捻るように父親役を倒してしまった冨岡義勇の姿を目の当たりにした伊之助は、そのあまりの強さに呆気にとられています。そして強い者が好きで、自分よりも強者を見ると戦いを挑みたくなる性質の伊之助は、冨岡義勇の力量を見て思わずワクワクしてしまいました。
那田蜘蛛山に駆け付けた柱は冨岡義勇だけではなかった?
那田蜘蛛山の惨状を聞きつけ鬼殺隊から柱が派遣されましたが、派遣された柱は水柱の冨岡義勇だけではなく、蟲柱の胡蝶しのぶ(こちょうしのぶ)も那田蜘蛛山に到着しています。胡蝶しのぶが出会ったのは姉役の鬼でした。姉役の鬼は累が炭治郎の妹である禰󠄀豆子(ねずこ)を気に入ってしまった為、自分の立場が危ぶまれた事から、逃走を図った鬼殺隊隊士を始末しようと追っていました。そこへ胡蝶しのぶがやって来ます。
胡蝶しのぶの力量を見た姉役の鬼は、「累に支配されていて仕方なかった」と命乞いを始めました。そんな鬼の姿を見て、胡蝶しのぶは「自分の殺した人の数だけ罰を受ければ罪は許される」と言いました。そのあまりに残酷で冷血な物言いに逆行した鬼を、自身の持つ毒の能力によって胡蝶しのぶはあっさりと返り討ちにしてしまいました。
累は禰󠄀豆子が欲しかった?累と炭治郎&禰󠄀豆子の戦い
炭治郎は父親役の鬼に吹き飛ばされましたが、そこで出会ったのが十二鬼月・下弦の伍である累でした。累は亡くした家族を取り戻す為、「家族の絆」を求めていました。そんな累が見たのが、炭治郎を庇おうとする鬼の禰󠄀豆子の姿でした。禰󠄀豆子の姿を見て、「家族の絆」を感じた累は禰󠄀豆子を姉役にしようと考えます。そして自身の作り出す糸によって禰󠄀豆子を捕らえてしまいました。
気を失っていた禰󠄀豆子は亡き母の夢を見て、そこで母から激励されます。この母の励ましによって禰󠄀豆子は目を覚まし、それと同時に鬼としての能力「血鬼術」を覚醒させました。禰󠄀豆子の血鬼術は「爆血(ばっけつ)」と言い、血に触れた物を爆発させる力でした。この爆血によって禰󠄀豆子の拘束は解かれ、炭治郎の日輪刀に付着した禰󠄀豆子の血が爆発した事で、累の首をはねる事ができました。しかし一歩及ばず、絶命を免れた累の反撃を、寸前のタイミングで駆け付けた冨岡義勇に救われるというスリリングな展開となりました。
切ない累の最期?鬼を悼む炭治郎の優しさ
累は首を落とされ、やがて絶命するであろう時に、体だけとなった状態で炭治郎の元まで歩いてきました。それはまるで炭治郎と禰󠄀豆子の「家族の絆」が羨ましいかのような行動で、炭治郎はいてもたってもいられず累の体に触れました。その優しい炭治郎の手に触れた累は、まるで日の光に当たっているかのような感覚を味わい、そのまま消滅していきました。
こうして鬼殺隊に多くの死傷者を出した「那田蜘蛛山編」は終幕となりました。「那田蜘蛛山編」は炭治郎が初めて十二鬼月と出会ったエピソードで、禰󠄀豆子を人間に戻す為に必要な「十二鬼月」の血を得る重要な物語となりました。この戦いによって炭治郎や善逸、伊之助は重傷を負っており、その後療養の為にしばらくの間任務から離脱する事になる激戦となりました。
まとめ
『鬼滅の刃』那田蜘蛛山編のあらすじまとめはいかがだったでしょうか?「那田蜘蛛山編」はファンの中でも人気の高いエピソードで、アニメで描かれた柱達の戦闘描写は非常に美しく絶賛されていました。そんな人気の「那田蜘蛛山編」は2020年10月17日に「フジテレビ」の「土曜プレミアム」で特別版として放送されます。土曜プレミアムのスペシャル版を見る前に、ぜひアニメ『鬼滅の刃』を見直してみてはいかがでしょうか?
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